ドライブレコーダーが義務化されるってご存知ですか?

ドライブレコーダーは、事故発生時の証拠として有効なだけでなく、あおり運転への

抑止効果も期待できます。取り付ける方も増えていますが、2022年(中古車は2024

年)5月販売の車両から、バック時の運転記録ができる機器の搭載が義務付けられま

した。

 

ドライブレコーダーはフロント型、リアカメラ型、360°型、フロント&リアセット

型などがあります。前方からの危険に対してはフロントだけを撮影できれば十分で

す。しかし、後方からの事故の状況を撮影するために、リアカメラを追加装備する方

も増えつつあります。

 

国土交通省が装着義務化のドライブレコーダーに求める性能は、ブレーキやアクセル

などの操作状況を記録です。しかも、記録は0.5秒以下の間隔と衝突5秒前までのデー

タ保存も必要になります。更に、後方の撮影範囲も規定するなど厳しい条件です。

 

今回、ドライブレコーダーを義務化する理由は、バック運転時の事故を減少させたい

からとされます。事故発生時の状況は、ひと昔前までは当事者や目撃者の証言、現場

検証などから推測されてきました。現在は、ドライブレコーダーや近くに設置された

防犯カメラの映像が活用され、客観的な証拠に基づいた判断です。しかし、車の不具

合か運転操作ミスかを決定づける証拠はなく、裁判で争われることもあります。

 

そこで、多くの車両に装着されているドライブレコーダーの中でも、リアカメラの義

務化が浮上しました。バック時に、運転者が目視できる範囲は限られます。その上、

安全確保のため、リアカメラは多くの車両に搭載されているので、記録保存機能を高

めれば十分証拠として利用可能です。また、ドライブレコーダーは走行速度やシート

ベルトを着用していたかも確認できます。加えて、画像と音声の両方を記録・保存す

るため、事故が運転操作ミスか車両の不具合か、運転者の体調不良なのかなどの判断

も可能です。同時に、後方の車両や人物の動きも特定して、前方車両がバックするこ

とに気付いていたのかもわかります。毎年発生する、自宅敷地内での家族を誤って轢

いてしまう痛ましい事故への対策にも有効です。

 

交通死亡事故は減少傾向にありますが、事故はなくなりません。運転者の安全意識の

向上も大切ですが、進化する機器を利用した事故防止も必要です。あおり運転が社会

問題化して、多くのドライバーがドライブレコーダーを導入しました。前方はもちろ

ん、後方にも装着する人も多くいます。警察も、事故車両及び周辺を走行していたド

ライバーから提供された記録を基に立件した事案も増加傾向です。この流れを加速す

るために、バック運転時のドライブレコーダーが義務化されます。

 

実際、バック運転時にリアカメラを使うと、今まで目視で確認できなかったところが

鮮明に見え、とても便利です。特に運転経験が浅い方や高齢者、女性や小柄な方は、

バック運転に苦手意識を持っています。ドライブレコーダーが義務化されたリアカメ

ラがあれば、駐車場や車庫での事故低減に役立ちます。

 

現在運転中の車両に後方用ドライブレコーダーを装着していない方は、義務化をチャ

ンスに導入しましょう。