インプラントについて

私は母からの遺伝でむし歯になりやすく、歯並びも悪いため、定期的に歯のクリーニングに通っていたのですが、ある日奥歯の強烈な痛みで受診したところ、歯の根っこが割れているので、抜くしか方法はないと言われ、抜いてもらいました。抜いた後、歯科医にインプラントを勧められ、地域では第一人者と言われる歯科医を紹介したいただきました。

紹介状があったので、話は早く、インプラント料金も5万円ほど安くしていただきました。でもすぐにインプラントの歯が入ったわけではなく、私にはインプラントの根本を埋め込むための骨がなかったので骨の移植をいうことを行わなければなりませんでした。

その際の処置が痛くて、痛くて、家に帰ってからは腫れもひどく、かなりつらかったのを覚えています。
そして骨が育ってくるのに半年くらいの期間がかかり、骨ができたところで、土台を埋め込み、歯を取り付けることができました。
インプラントをしてから、10年くらい経ちますが、たまにひどく疲れると歯茎が腫れてインプラントの歯を押し出してしまうようで、歯がぽろっと取れてしまいます。
そうなると歯茎の盛り上がった部分をレーザーで焼き落として、また歯を取り付けます。
年に1回くらいは歯茎の腫れから歯が取れてしまいますが、普段は至って快適で、インプラントの歯が入っている感覚もなく忘れていますし、硬いものでも平気で噛めますし、不自由はありません。

だからと言って、ほかの歯もむし歯になったらインプラントをしたいかと聞かれれば、土台となる骨があるのであればやりたいですが、骨がなかったとしたら、あの骨の移植の痛さに耐えるのはもう嫌だと思ってしまいます。歯根が割れてしまうようなことになる前にきちんとお手入れをして、今ある歯を長持ちさせることが重要であるとつくづく思います。