ロシア陸連がリオ五輪出場不可に

国際陸連は組織的にドーピングを行っていたロシア陸上競技連盟に対して、昨年11月からの国際試合への出場停止を今後も継続し、8月のリオオリンピックへの出場についても認めないことを決めました。
ただ、ドーピングに手を染めていない選手には個人参加を認めるなど救済を検討する
そうです。
個人参加については実際どこで線引きするのかが難しいところだということです。
この決定を受けて、ロシアのプーチン大統領は「不公平だ。責任は個人が負うべき」
と言っているとのことです。
 
以前ロシアのドーピングについての番組を見ました。
番組では、ドーピングはコーチや監督が選手に強制していると言っていました。
そうなると、個人を処分したところでドーピングはなくならないのではないでしょう
か?組織ぐるみで行われていたのだから、組織が責任を負う必要があると思うので
す。
だったらロシア陸連ということになり、陸連として出場を停止されるのは致し方ない
のではないでしょうか。
その番組では陸連がドーピングを選手に強制、さらに反ドーピング機関も関与してい
たと、そこの元職員が証言していました。
選手がドーピングで出場停止されると、また次の選手をドーピングさせるため、ドー
ピングは永久になくならないのです。
実際、ソチ五輪でもドーピングが行われていたと検査機関の元所長が証言しているよ
うです。
テニスのシャラポワ選手が3月にドーピング検査で禁止薬物が検出され、資格停止処
分を受けています。
陸上だけではすまなくなる可能性もあります。
 
ドーピング違反に関わらず、どんなことでもそれはみな同じ、ルール違反をした選手
だけを処分してもルール違反はなくならないのです。
なくすためには組織的な改革が必要なんです。
 
それを国の大統領が個々が責任を負うべきだなんて、その言葉が組織的にドーピング
を行っていたということではないでしょうか。
こんなことじゃあロシアのドーピングはいつまで経ってもなくならないでしょう。
イタチごっこでばれないような方法を見つけてはドーピングを続けるのではないかと
想像されます。
ロシアの選手が出場できないのは残念です。
優秀な選手がたくさんいますし、その選手が参加しない大会で金メダルを獲っても本当の金メダルではないと思ってしまいます。
それでも、今回の出場停止の決断は間違っているとは思いません。
 
ロシアは選手たちがドーピングを断固として拒否できる環境を作る必要があると思い
ます。
 

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